山地の浅い水中や湿地に生育する多年草。
根茎は短く、基部から太くて長い白色の根を泥中に多数伸ばす。
根生葉は柄があり、心円形〜腎円形、基部は深くへこみ心形、長さ幅ともに3〜10cm、無毛、平滑で、低い鈍鋸歯がある。
花茎は直立〜倒伏気味に出て、上部に少数の茎葉をつけ、花後に倒伏し、節から発根し、芽をつける。
茎葉は短い柄があるかほぼ無柄となり、葉身は根生葉と同形だが小さい。
花は茎頂および上部の葉腋に1個（まれに2〜3個）ずつつき、径2〜3cm。花柄は長さ2〜8cm、花後に6〜12cmに伸びる。
萼片は黄色でふつう5個、ときに6〜7個、楕円形で長さ13〜16mm。雄蕊は多数。袋果は長さ約1cmで、短い花柱が宿存する。
種子は多数形成され、平滑。冬期は地上部は枯死し、花茎の節より生じた腋芽は、翌年に独立した植物体となる。
リュウキンカ(var. nipponica)は花後に花茎は倒伏せず、直立したまま枯れる。
エゾノリュウキンカ(C. fistulosa)は草体も花も大型で、茎頂に4〜8個の径約3.5cmの花をつける。
近似種 ： リュウキンカ、 エゾノリュウキンカ
■分布：北海道、本州 ・ 千島、樺太
■生育環境：山地の日当たりよい渓流畔、細流脇、湿地など。
■花期：5〜6月
■西宮市内での分布：市内では見られない。兵庫県では但馬地方の高所にのみ生育している。
兵庫県産維管束植物のリストではリュウキンカとなっているが、その後兵庫県版レッドデータブックではエンコウソウと改められた。
根生葉は柄があり、心円形〜腎円形、基部は深くへこみ心形、長さ幅ともに3〜10cm、低い鈍鋸歯がある。
花茎は直立〜倒伏気味に出て、上部に少数の茎葉をつける。
茎葉は短い柄があるかほぼ無柄となり、葉身は根生葉と同形だが小さい。
岩上や急傾斜に生育するものは、茎を直立する傾向があるようだ。
萼片は黄色でふつう5個、ときに6〜7個、楕円形で長さ13〜16mm。雄蕊は多数で、花糸は糸状。雌蕊は数個。
Fig4と同じ個体で、花後には花柄が伸び、茎は倒伏しつつある。果実は袋果は長さ約1cm、4〜16個つき、短い花柱が宿存する。
