イヌドクサ | Equisetum ramosissimum Desf. | トクサ科 トクサ属 |
湿生植物 |
西宮市内での生育環境と生態 |
Fig.8 河川敷の広い面積にわたって群生するイヌドクサ。(西宮市・武庫川河川敷 2007.8/9) すぐ近くにサンカクイの群生が見られるが、イヌドクサはサンカクイよりも増水時に水を被らないような高所の砂礫地を好むようだ。 |
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Fig.9 河川の堤防で群生するイヌドクサ。(西宮市・河川堤防 2007.10/18) 堤防のような乾燥した場所にも多いが、湿地に生えるもののほうが胞子嚢穂をつくりやすいように思われる。 この点に関しては、さらに観察を続けたい。 |
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Fig.10 造成された駐車場脇に生育するイヌドクサ。(西宮市・造成地 2008.6/24) 以前は放置された造成地で、イヌドクサが繁茂していた。客土されて駐車場となったが、根茎を横走させる植物の強みか、 端から沢山の茎を立ち上げていた。 |
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Fig.11 棚田の土手に群生するイヌドクサ。(西宮市・棚田の土手 2010.6/24) 刈り込まれたネザサ、チガヤを主体とする棚田上部の土手の一画にイヌドクサが群生していた。 同所的にコナスビ、キツネノマゴ、ツリガネニンジン、ノアザミ、ウツボグサなどが多くみられた。 |
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【引用、および参考文献】(『』内の文献は図鑑を表す。『』のないものは会報誌や研究誌。) 光田重幸, 1986. イヌドクサ. 『しだの図鑑』 pls.30. p.32. 保育社 牧野富太郎, 1961 イヌドクサ. 前川文夫・原寛・津山尚(補遺・編) 『牧野 新日本植物図鑑』 7. 北隆館 佐々木あや子. 2001. トクサ科トクサ属. 神奈川県植物誌調査会(編)『神奈川県植物誌 2001』 21〜22. 神奈川県立生命の星・地球博物館 小林禧樹・黒崎史平・三宅慎也. 1998. イヌドクサ. 『六甲山地の植物誌』 84. (財)神戸市公園緑化協会 白岩卓巳・鈴木武 1999. イヌドクサ. 兵庫県産維管束植物1 トクサ科. 人と自然10:78. 兵庫県立・人と自然の博物館 最終更新日:27th.Jan.2011 |