ハシカグサ (オオハシカグサを含む) |
Hedyotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta | アカネ科 フタバムグラ属 |
湿生植物 |
西宮市内での生育環境と生態 |
Fig.9 溜池畔の林縁で生育するハシカグサ。(西宮市・溜池畔林縁 2010.9/13) 溜池畔の木漏れ日が当たるような半日陰の林縁歩道脇に生育していた。 ハシカグサは日当たり良い用水路脇などで見かけることが多いが、半日陰の適湿〜多湿な場所で生育していることもある。 画像のものは半日陰のやや乾き気味の場所で生育していたもので、地表を這うように広がっていた。 同じ半日陰に生育するものでも多湿に生育するものでは、節間は伸びて半ば立ち上がるものが多くなる。 ここでは草刈りが定期的に行われ、同所的にヒメジソ、コナスビ、キンミズヒキ、サジガンクビソウ、コチヂミザサ、コブナグサ、 矮小化したネザサやイヌツゲなどが見られた。 |
生育環境と生態 |
Fig.10 用水路脇に生育するハシカグサ。(兵庫県篠山市・用水路脇 2009.9/11) 里山の湧水のしみ出す用水路脇の石垣の下方に生育していた。 用水路内にはムツオレグサ、コケオトギリ、コウガイゼキショウ、キツネノボタン、ヒメヒラテンツキ、コブナグサ、スゲ属sp.などが生育し、 ハシカグサは水際から石垣へと茎をのばして広がり、スギナ、ゲジゲジシダ、イヌワラビ、キツネノマゴなどとともに見られた。 |
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【引用、および参考文献】(『』内の文献は図鑑を表す。『』のないものは会報誌や研究誌。) 山崎敬, 1981. アカネ科フタバムグラ属. 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・旦理俊次・冨成忠夫 (編) 『日本の野生植物 草本3 合弁花類』 p.46〜48. pl.38. 平凡社 北村四郎・村田源, 2004 アカネ科フタバムグラ属. 『原色日本植物図鑑 草本編(1) 合弁花類』 p.106〜107. pl.34. 保育社 吉田多美枝. 2001. アカネ科ハシカグサ属. 神奈川県植物誌調査会(編)『神奈川県植物誌 2001』 1147. 神奈川県立生命の星・地球博物館 小林禧樹・黒崎史平・三宅慎也. 1998. ハシカグサ. 『六甲山地の植物誌』 179. (財)神戸市公園緑化協会 村田源. 2004. ハシカグサ. 『近畿地方植物誌』 35. 大阪自然史センター 福岡誠行 2005. ハシカグサ. 兵庫県産維管束植物6 アカネ科. 人と自然15:120. 兵庫県立・人と自然の博物館 最終更新日:25th.Nov.2010 |