ネコヤナギ | Salix gracilistyla Miq. | ヤナギ科 ヤナギ属 |
湿生植物 |
Fig.1 (西宮市・砂防ダム内 2008.3/16) 河川の中洲や山野の水辺に生育する高さ0.5〜3mの低木。 葉は長楕円形で細鋸歯があり、下面灰白色で絹毛がある。 小枝は灰色の軟毛が密生し、のちに無毛となる。枝の皮層を剥いだ木部表面に隆起条はない。 花穂は柄がなく、葉の展開前に出る。 雄花は雄蕊2本が合着して1個の花糸となり、無毛、葯は赤色、腺体は1個。 雌花は子房に白毛を密生し、無柄、花柱は細長く紅色で子房より長く、柱頭は2岐してさらに2裂し、苞は鋭尖し中部より上は紫黒色、 中部は紅色、腺体は1個。 ヤナギ類をはじめとして樹木類はまだまだ勉強不足で、本文も『神植誌』からの完全な引き写しであることをご容赦いただきたい。 非常に多くの種があるヤナギ科の樹木類は、今後の研究課題としたい。 近似種 : カワヤナギ、イヌコリヤナギ、オノエヤナギ、ジャヤナギ、タチヤナギ、アカメヤナギ、ヨシノヤナギ、サイコクキツネヤナギ、 バッコヤナギ、コゴメヤナギ、ヤマヤナギ ■分布:北海道、本州、四国、九州 ・ 朝鮮半島、中国東北部、ウスリー ■生育環境:河川の中洲や河川敷、山野の水辺など。 ■果実期:7〜10月 ■西宮市内での分布:中・北部の河川や渓流に普通。 |
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↑Fig.2 開花直前のネコヤナギ。(西宮市・砂防ダム内 2008.3/9) |
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↑Fig.3 開花しはじめた雄花穂。(西宮市・砂防ダム内 2008.3/16) ネコヤナギは雌雄異株。雄蕊の柱頭は赤い。 |
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↑Fig.4 出芽しはじめたもの。(西宮市・砂防ダム内 2008.4/8) |
西宮市内での生育環境と生態 |
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【引用、および参考文献】(『』内の文献は図鑑を表す。『』のないものは会報誌や研究誌。) 村上司郎. 2001. ヤナギ科ヤナギ属. 神奈川県植物誌調査会(編)『神奈川県植物誌 2001』 528〜543. 神奈川県立生命の星・地球博物館 村田源. 2004. ネコヤナギ. 『近畿地方植物誌』 129. 大阪自然史センター |