低地の湿地、水田の畦、河原、湿った道端などに見られる多年草。
根茎はほとんどなく、茎は叢生、直立して高さ10〜60cm。基部の鞘は褐色。
葉は根生して茎より短く、幅0.7〜1mm、無毛でやや硬い。
小穂はふつう茎頂に1個つき、長楕円形〜卵形、長さ2〜25mm、稜角がなく、やや光沢があり、黄褐色、鋭頭。
小穂の基部にはふつう1〜2個の苞葉があって、1個は小穂よりも長く直立する。
鱗片は楕円形で、小穂に螺旋状につき、多数の細かい脈があり、無毛。
痩果は倒卵形、濃褐色で平滑、長さ1〜1.2mm、横断面はレンズ形で、基部には柄がある。雌蕊柱頭は2岐する。
■分布：北海道、本州、四国、九州、沖縄 ・ 朝鮮半島、中国、インド
■生育環境：低地の湿地、湿った道端など。
■果実期：7〜9月
■西宮市内での分布：中〜北部でごく普通に見られる。
小穂は花茎頂端にふつう1個つく。稀に2〜3個つくこともある。
小穂の基部には1〜2個の葉状の苞葉があり、うち1個は小穂よりも長く、直立する。
小穂には鱗片が螺旋状につく。鱗片は中肋が浮き出して目立ち、短い芒があり、無毛。
2岐する雌蕊柱頭が見える。
鱗片は卵形、長さ4〜6mm、黄白色、やや光沢があり、無毛、短芒があり、上縁は平滑。
痩果は広倒卵形で、長い柄がある。花柱は長く、縁に毛があり、柱頭は2岐するが、稀に3岐するものがある。
痩果は長さ1〜1.5mm、横断面は凸レンズ形、稜はやや翼状に突出し、表面には光沢があり、ハニカム状の細かい模様がある。
イソテンツキは花柱が短く、両縁の毛は中部以上にある。また柄も短く、痩果の長さは0.7〜1mm。
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