アキカラマツ | Thalictrum minus Linn. var. hypoleucum Miq. |
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里山の植物 | キンポウゲ科 カラマツソウ属 |
Fig.1 (兵庫県西宮市山口町・棚田の畦 2006.9/25) 里山の棚田斜面や畦、溜池や河川の堤防などといった草原的環境に生育する多年草。 棚田などでは刈り込みに遭い、背丈も低いが、堤防などに生えるものは1mを越して大型となる。 無毛で、茎には縦に筋が多く、上部でよく分枝する。 葉は2〜4回3出し、小葉は倒卵形〜広倒卵形で、基部は丸く、先は3〜5浅裂する。 葉裏は緑白色で、葉脈は凸出する。 葉柄の基部には波状歯のある托葉があり、複葉の葉軸の1〜2節には小托葉がある。 花は多数が円錐花序につき、長い雄蕊がよく目立つ。雄蕊の長さは4.5〜6mmあり、そのうち葯の長さは1.3〜2mmあって淡黄色。 花弁はなく、萼片は4個つき、広楕円形で、淡褐紫色で、長さ2〜2.5mmと、雄蕊よりも短く3脈ある。 かつては「高遠草」という呼称で健胃薬として用いられ、長野県高遠町の特産品として流通した。 ■分布:北海道、本州、四国、九州、奄美大島 ・ 朝鮮半島、中国、樺太、南千島、モンゴル ■生育環境:里山の棚田斜面や畦、草原、溜池や河川の堤防など。 ■花期:7〜10月 |
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↑Fig.2 開花がはじまったばかりのアキカラマツ。(兵庫県西宮市山口町・棚田の畦 2006.9/25) 花の直径は8mm程。花弁状に広がった萼片は小さくて目立たず、薄黄色の葯をもつ雄蕊がよく目立つ。 開花初期のころの花は美しいが、後期になると萼片は落ちてしまい、雄蕊は汚れて見苦しくなる。 |
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↑Fig.3 成長期のアキカラマツ。(兵庫県西宮市山口町・休耕田の畦 2007.5/17) 刈り込みを受けないような場所のものは1mを越えるようになる。 |