イケマ Cynanchum caudatum  (Miq.) Maxim.
  山地の植物 ガガイモ科 カモメヅル属
Fig.1 (兵庫県神戸市灘区・林縁 2003.7/17)
山地の林縁に生えるつる性の多年草。
地下には長く太い根茎があり、アルカロイドを含み毒性がある。
葉は卵心形、膜質で、長さ5〜15cm、長い葉柄を持つ。葉裏は淡緑白色。
夏に葉腋から長い柄のある散形花序を出して、1〜2cmの小花柄をもつ小花を多数つける。
萼は5深裂して開出し、卵形で、ときに画像に見られるように先端が赤味を帯びる。
花冠は5深裂して外曲し、白色、長さ4〜5mm。副花冠は淡黄色で直立、腹面は蕊柱と合着して、花冠の1/2より長い。
花後、長さ8〜11cmにおよぶ大きな袋果をつけ、中に7〜8mmの種子を多数つくる。
似た種にコイケマC. wilfordi)があり、葉は心形で、基部は中心に大きく切れ込み、
花冠の裂片は斜上し、副花冠の裂片は低い。関東以西に分布する。


■分布:北海道、本州、四国、九州 ・ 南千島
■生育環境:山地の林縁や道端など。
■花期:7〜8月

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