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Fig.1 (西宮市・雑木林の林床 2008.5/18)
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Fig.2 (西宮市・雑木林の林床 2013.5/23)
山地の林床や岩場に生育する常緑の多年草。
茎は短く地表をはい、先に数個の葉を束生する。
葉は長い柄があり、革質、円形で3角状の鋸歯が多数あり、長さ幅ともに8〜12cm、表面に光沢がある。
花茎は束生する葉の中央から伸び、先に数個の花からなる総状花序をつける。
萼片は5枚で、裂片は長楕円形。花冠は淡紅色、漏斗形で5裂し、裂片の縁は線状に細裂する。
雄蕊は5個、仮雄蕊も5個。子房は3室。刮ハは球形。種子は長楕円形で、両端に突起状の翼がある。
品種に白花品のシロバナオオイワカガミ(f. magnus)があり、オオイワカガミ群落中に見られる。Fig.6 を参照。
母種のイワカガミ(S. soldanelloides)は葉の長さ幅ともに3〜6cmとなる。北海道〜九州。
ヒメイワカガミ(S. ilicifolius)は葉が卵円形で小さく、鋸歯は1〜5対で広3角形で先は短く尖る。花の径は1.5〜2cm。関東〜紀伊半島の太平洋側。
ヒメイワカガミの変種ヤマイワカガミ(var. intercedens)は葉が卵円形でより大きく、鋸歯は8〜18対で3角形で先は刺状に尖る。花の径1〜1.5cm。東海地方。
近縁種 : イワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ
■分布:北海道南部、本州
■生育環境:山地の落葉広葉樹の林床や岩場など。
■花期:4〜6月
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↑Fig.3 開花。(西宮市・雑木林の林床 2008.5/18)
花冠は淡紅色で5裂する。裂片の先は線状に細かく裂ける。雄蕊と仮雄蕊が5個づつあるが、ここでは仮雄蕊は見えない。
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↑Fig.4 花後の花序。(西宮市・雑木林の林床 2010.6/6)
花は横を向いて咲くが、花後には上向きとなり、花柱は宿存する。刮ハは球形。
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↑Fig.5 葉。(西宮市・雑木林の林床 2010.6/6)
葉は長い柄があり、地表をはう短い茎の先から数個束生する。葉柄の基部に見えるのは鱗片葉で、短い茎を覆っている。
葉身はほぼ円形、縁には3角状の鋸歯が並ぶ。葉先は鈍頭。
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↑Fig.6 白花品シロバナオオイワカガミ(f. magnus)。(兵庫県養父市・温帯林の林床 2014.5/30)
オオイワカガミの群落中に見られ、オオイワカガミとの中間的な色合いのものも数多く見られる。
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