オオカラスウリ Trichosanthes bracteata  (Lam.) Voigt
  里山・林縁の植物
  兵庫県RDB Bランク種
ウリ科 カラスウリ属
Fig.1 (兵庫県淡路島・林縁 2009.8/29)
暖地に生えるつる性の多年草。雌雄異株。
根は太くダイコン状で、長く地中に入る。茎は無毛で、巻きひげはふつう3枝がある。
葉は心形または腎心形で、掌状に5〜7裂し、表面に密に短剛毛があり、後にいぼ状の突起が残る。
雄花序は30cmに達し、苞は倒卵形で、長さ3〜4cm、縁は細裂する。
雄花の萼裂片は広披針形で、長さ12〜15mm、幅5〜7mm、歯牙縁。花冠裂片は広いくさび形。
液果は楕円形〜球形で長さ5〜8cm、朱赤色となる。果柄は長さ2〜3cm。
種子は長楕円形で扁平、汚白色、長さ12〜13mm、不明瞭な縁がある。
近縁種 : カラスウリ、キカラスウリ、モミジカラスウリ

■分布:本州(兵庫、和歌山)、四国、九州、沖縄 ・ 台湾、中国、ベトナム、マレーシア、インド
■生育環境:暖温帯の林縁や里山。
■花期:8〜9月

Fig.2 雄花。(兵庫県淡路島・林縁 2009.8/29)
  雌花は単生するが、雄花は花序に複数の花をつける。

Fig.3 雄花の拡大。(兵庫県淡路島・林縁 2009.8/29)
  花冠中央に雄蕊が見える。雄蕊は5個。花冠には短毛が多い。

Fig.4 苞は大きい。(兵庫県淡路島・林縁 2009.8/29)
  雄花序につく苞は大きく、長さ3〜4cm、縁は細裂する。

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