| ウマノミツバ | |
Sanicula chinensis Bunge | |
| 里山・林縁・林床の植物 | |
セリ科 ウマノミツバ属 | |
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Fig.1 （西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） 丘陵〜山地、里山の林縁や林床に生育する多年草。 茎は直立し、枝を分け、高さ30〜120cm。 葉は根生葉、茎葉ともによく発達し、3全裂し、側小葉はさらに2深裂して掌状をなすことがあり、裂片は浅裂して鋸歯がある。 下部の葉は長い葉柄があり、上部の葉柄は短い。夏に枝頂に小散形花序をつけ、両性花と雄花を混生する。 果実は卵形、かぎ状の刺毛を密生し、長さ3〜4.5mm、幅2〜3mm、先に針状の萼歯片がつく。 近縁種 ： フキヤミツバ ■分布：日本全土 ・ 朝鮮半島、中国、ウスリー、千島、樺太 ■生育環境：丘陵〜山地、里山の林縁や林床など。 ■花期：5〜6月 |
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↑Fig.2 茎下部の葉。（西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） 3全裂し、側小葉はさらに2深裂して掌状をなすことがあり、裂片は浅裂して鋸歯がある。葉脈は凹む。 |
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↑Fig.3 茎上部の葉。（西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） 側小葉は深裂しないものが多い。 |
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↑Fig.4 茎はよく分枝して広がる。（神戸市・落葉広葉樹林の林床 2010.7/12） |
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↑Fig.5 分枝した枝先につく花序。（神戸市・落葉広葉樹林の林床 2010.7/12） 花序は小散形花序。枝先近くの葉は葉柄がほとんどない。 |
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↑Fig.6 小散形花序。（神戸市・落葉広葉樹林の林床 2010.7/12） 花序には両性花と雄花が混生するが、花は微小であるためなかなか見極め難い。画像で開花中のものは両性花である。 花は径1.5mm程度、柄はなく、花弁は白色で内巻きし、雄蕊5個。 |
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↑Fig.7 果実。（西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） 果実は卵形、かぎ状の刺毛を密生し、先に針状の萼歯片がつく。 |
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↑Fig.8 親株の周辺に生育する実生苗。（西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） |
| 生育環境と生態 |
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Fig.9 湿った林縁に小群生するウマノミツバ。（西宮市・渓谷の林縁 2011.7/16） ウマノミツバは湿った林床や林縁を好み、乾いた林床には見られない。 画像のものは渓谷沿いの林道脇林縁に、ダイコンソウ、ヤブミョウガ、ムカゴイラクサ、イノコヅチ、ミズヒキ、イタドリ、ヨモギ、 オニドコロ、ヒメドコロ、アオツヅラフジ、チヂミザサ、シラスゲなどとともに生育している。 |
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