マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum  C.Presl
  里山・着生植物 ウラボシ科 マメヅタ属
Fig.1 (西宮市・石垣 2009.12/1)
樹幹、岩上、石垣などに着生する普通な小型の常緑性シダ。
根茎は糸状で長く這い、葉をまばらにつける。
葉は栄養葉と胞子葉が異なる2形性で、栄養葉は長さ1〜2cm、胞子葉は長さ2〜4cm、基部は次第に細くなって柄となる。
葉質は肉質で肥厚し、全縁で無毛。葉脈は網状に結合し、網目の中には遊離小脈がある。
胞子嚢群は線形で中肋の両側に1列につくが、熟すと葉身一面に広がる。
近縁種 : リュウキュウマメヅタ

■分布:本州(宮城県以南)、四国、九州、沖縄 ・ 朝鮮南部、台湾、中国、インドシナ
■生育環境:平地から山地の樹幹、岩上、石垣など。温〜暖帯域。

Fig.2 全草標本。(西宮市・石垣 2009.12/1)
  根茎は糸状でよく分枝し、入り組んでマット状の群生をつくる。
  葉には栄養葉と胞子葉の2形がある。

Fig.3 未熟な胞子嚢群(ソーラス)。(西宮市・石垣 2009.12/1)
  胞子嚢群は線形。中肋の両側に2列並ぶ。

Fig.4 熟した胞子嚢群。(西宮市・石垣 2009.12/1)
  胞子嚢群は熟すとふくらんで、胞子葉裏面を一面に覆う。

生育環境と生態
Fig.5 寺院の石段に着生するマメヅタ。(西宮市・石段 2009.12/1)
ヒツジゴケやヤスデゴケの仲間が着生する、石段の踏みつけに遭わない脇に一画を覆うように生育していた。


最終更新日:8th.Dec.2009

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