ムギラン | Bulbophyllum inconspicuum Maxim. | ||
着生植物 兵庫県RDB Cランク種 |
ラン科 マメヅタラン属 |
Fig.1 (兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/20) |
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Fig.2 (兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/20) 常緑樹林内の岩上や樹幹に着生する多年草。 根茎は横走し、まばらに偽球茎をつけ、その先端に1葉をつける。 葉は肉質で厚く、長さ1〜3cm、幅6〜8mm、円頭。 初夏に偽球茎基部から花茎を出し、黄色を帯びた白色の花をふつう1個つける。 苞は膜質、長楕円形、長さ2mm。萼片は卵状楕円形、長さ3〜3.5mm。 側花弁は萼片とほぼ同長、縁に毛がある。唇弁は蕊柱基部の顎の突端と関節し、やや小型、狭卵形、先は反曲する。 蕊柱は太く短い。葯は淡黄色、半球形。花粉塊は2個で、少し角ばった球形。 近縁種 : マメヅタラン、ミヤマムギラン ■分布:本州(関東地方以西)、四国、九州 ■生育環境:常緑樹林内の岩上や樹幹に着生。 ■花期:6〜7月 |
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↑Fig.3 根茎と偽球茎。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2013.9/9) 根茎は横走し、まばらに偽球茎をつけ、その先端に1葉をつける。 |
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↑Fig.4 葉。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2013.9/9) 葉は長楕円形、肉質で厚く、長さ1〜3cm、幅6〜8mm、円頭、基部はくさび形。 |
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↑Fig.5 花茎。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/20) 花茎は偽球茎の基部から出る。花茎にはふつう1個の花がつくが、分枝して2個のつぼみがついていた。 それぞれの花の下方には2個の苞がついている。苞は膜質、長楕円形、長さ2mm。 画像は葉のほうにピントが合ってしまい、つぼみや苞の様子がはっきりと捉えられられなかった。 |
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↑Fig.6 花。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/20) 画像の花は天地が逆さまになっている。花は黄色を帯びた白色。萼片は卵状楕円形、長さ3〜3.5mm。 蕊柱が下になっているので、黄色い葯が見えている。 |
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↑Fig.7 横から見た花。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/20) 画像の花にはアリマキがついている。花の向きはこれが正常で、側萼片2個が舟形になって唇弁を隠している。 側萼片と背萼片の間からは、縁が毛状となった側花弁が見える。 |
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↑Fig.8 刮ハ。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.9/14) 刮ハは下向きになって熟すのを待つ。形は偽球茎に似て、楕円形。 |
生育環境と生態 |
Fig.9 ツクバネガシの樹幹に着生するムギラン。(兵庫県阪神地方・社寺の樹幹 2014.6/24) 社寺境内の比較的湿度の高い場所に生育するツクバネガシの樹幹を、上下4mほどに広がって生育している。 樹幹にはテイカカズラがまとい付き、ノキシノブが所々に着生していた。 |
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Fig.10 岩壁に着生するムギラン。(兵庫県播磨地方・岩壁 2013.10/10) 流紋岩質角礫凝灰岩の露頭にムギランがびっしりと着生していた。 周囲は照葉樹林で、同じ岩壁の上部にはシノブが着生しているのが見える。 |