サワギク Senecio nikoensis  Miq.
  山地・渓流畔の植物 キク科 キオン属
Fig.1 (兵庫県丹波市・渓流畔 2010.6/3)
低山〜山地の渓流畔や林床に生育する多年草。
草体はやわらかく、茎は高さ35〜110cm、根生葉は密に白毛があるが、花時にはない。
茎葉は薄く、両面にまばらに毛が生え、羽状に深裂する。
頭花は枝の先にやや散状に多数つき、径12mm、柄は細く、苞はない。
総苞は長さ5mm、舌状花冠は長さ8mm、幅1mm。痩果は長さ1.5mm、細毛がある。冠毛は雪白色。
近縁種 : 

■分布:北海道、本州、四国、九州
■生育環境:低山〜山地の渓流畔や林床など。
■花期:6〜8月

Fig.2 早春の根生葉。(兵庫県丹波市・渓流畔 2010.3/27)
  根生葉は羽状に中〜深裂する羽状裂葉で、鈍頭〜円頭で、白毛が密生し、花茎につく葉とは見かけが異なる。
  開花時には根生葉は枯れて消失している。

Fig.3 茎と茎葉。(兵庫県丹波市・渓流畔 2010.6/3)
  茎と葉柄には開出毛が生える。茎葉は羽状に深裂し、茎中部の葉では側裂片が4〜5対ある。

Fig.4 開花したサワギク。(兵庫県丹波市・渓流畔 2010.6/3)
  頭花は枝先に散状につき、花柄は細く、苞はない。

Fig.5 頭花。(兵庫県丹波市・渓流畔 2010.6/3)
  頭花は径12mm、黄色、舌状花は長さ8mm、幅約1mm。

生育環境と生態
Fig.6 湧水のしみ出す林道脇に生育するサワギク。(兵庫県篠山市・林道脇 2009.5/24)
周辺にはネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、ヌカボシソウ、ヤノネグサ、キツネノボタン、ミヤマカタバミなどが生育していた。


最終更新日:27th.Jan.2011

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