シシラン | Vittaria flexuosa Fee | ||
山地・着生シダ | シシラン科 シシラン属 |
Fig.1 (兵庫県丹波市・岩壁 2011.2/8) |
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Fig.2 (兵庫県篠山市・岩壁 2008.4/23) 山中の岩上、石垣、樹幹などに着生する常緑性シダ。 根茎は短く横にはい、褐色〜黒褐色、狭披針形の鱗片を密生し、下面からひげ根をだす。 葉は混みあってつき、長い線形、中〜上部は下垂し、長さ30〜50cm、幅4〜7mm、厚い革質、下部はしだいに狭くなり、葉柄となる。 葉柄は多少とも黒色を帯び、葉身は鋭尖頭、中脈は凹んで裏面に突出し、縁は全縁、側脈は葉肉内に埋もれて見えない。 胞子嚢群(ソーラス)は葉の両側の縁の浅い溝の中に、長く連続してつく。 近縁種 : ■分布:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄 ・ 朝鮮半島、中国、ヒマラヤ、マレーシア ■生育環境:山地の岩上、石垣、樹幹など。 |
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↑Fig.3 全草標本。(兵庫県篠山市・岩壁 2011.7/18) 根茎は短く横にはう。葉は混みあってつき、細長い線形、基部は立ち上がるが、中〜上部は下垂する。 |
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↑Fig.4 根茎と葉柄。(兵庫県丹波市・岩壁 2011.2/8) 根茎は小さな狭披針形で先が細くとがった鱗片が密生し、褐色〜黒褐色。 葉柄は多少とも黒色を帯びる。 |
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↑Fig.5 葉表。(兵庫県丹波市・岩壁 2011.2/8) 表面は濃緑色、側脈は葉肉に埋もれて見えず、中央脈は凹む。 |
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↑Fig.6 葉裏。(兵庫県丹波市・岩壁 2011.2/8) 裏面は淡緑色、中央脈は隆起する。胞子嚢群は両側の縁、内側の溝の中に連続して並ぶ。 胞子嚢(濃褐色の粒)は淡褐色の細毛の中にうもれて並んでいる。 |
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↑Fig.7 フィドルヘッド。(兵庫県丹波市・岩壁 2013.6/25) |
生育環境と生態 |
Fig.8 岩壁に群生するシシラン。(兵庫県丹波市・岩壁 2009.3/16) チャートからなる堅牢で湿った岩壁に着生している。 岩壁にはシシランのほか、ヒトツバ、ヌリトラノオ、オニカナワラビ、テイカカズラなどが見られた。 |
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Fig.9 日当たりのある岩壁のシシラン。(兵庫県丹波市・岩壁 2009.3/16) シシランは半日陰〜日陰の環境を好むため、日当たり良い岩壁では最上部の樹木が覆い、適度な湿度が保たれる場所に見られる。 シシランが生える周辺はコウヤコケシノブとホソバコケシノブがパッチ状の群落を形成している。 |