ヨシノアザミ | Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino var. yoshinoi (Nakai) Kitam. |
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里山・草地・林縁の植物 | キク科 アザミ属 |
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Fig.1 (西宮市・棚田の土手 2009.11/20) 丘陵〜山地の草地、林縁、道端などに生育する多年草。 茎は高さ1〜2m。根生葉は羽状に深く深裂し、鋸歯の先は硬いトゲとなり、花時に枯れてしまう。 茎葉は長さ20〜30cmで、基部はくさび形となり茎は抱かない。 頭花は多数、枝の先に点頭する。総苞片は7列、外片と中片は披針形で反り返るか開出する。 近縁種 : ナンブアザミ、トネアザミ、シコクアザミ、オハラメアザミ ■分布:本州(近畿・中国地方)、四国 ■生育環境:丘陵から山地の草地、林縁、道端など。 ■花期:8〜10月 |
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↑Fig.2 花茎。(兵庫県宍粟市・林縁 2009.9/26) 茎上部の各葉腋から枝を分けて、その先に頭花が単生する。 |
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↑Fig.3 頭花。(西宮市・林道脇 2012.9/6) 総苞片は反り返るか開出する。稀にノアザミのように総苞が粘るものもあるという。 |
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↑Fig.4 開花した頭花。(西宮市・林道脇 2012.11/19) |
生育環境と生態 |
↑Fig.5 棚田の土手に生育するヨシノアザミ。(兵庫県香美町・棚田の土手 2009.10/10) 棚田土手の草地にススキ、クロバナヒキオコシ、コシオガマ、クサマオ、ヨモギなどとともに生育していた。 |
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Fig.6 林縁の用水路脇に生育するヨシノアザミ。(西宮市・用水路脇 2010.11/14) 里山棚田の竹林の林縁にある素掘りの用水路脇に生育している。 竹林と用水路の間にはアカメガシワ、ヒサカキ、ナツハゼ、ナガバモミジイチゴなどの小潅木が生育し、斜面上部ではフモトシダ、ヤブコウジ、アオツヅラフジ、 エビヅル、センニンソウ、タチツボスミレが見られ、斜面中部から下部にかけては湿った草地状となってヨシノアザミのほかアキチョウジ、ノコンギク、ススキ、 チヂミザサ、ミゾソバ、ヤノネグサ、ドクダミ、トウバナが生育し、用水路の水際にはコバギボウシとセキショウが生育していた。 |