オシャグジデンダ | Polypodium fauriei Christ | ||
山地・着生シダ | ウラボシ科 エゾデンダ属 |
Fig.1 (兵庫県丹波市・樹幹に着生 2014.1/28) |
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Fig.2 (西宮市・岩上に着生 2014.10/19) 山地の樹幹や岩壁に着生する冬緑性シダ。 根茎は横走し、肉質で径3〜4mm、先端や葉のつくところにはやや密に鱗片がある。 鱗片は広卵形〜卵状披針形、長さ2〜3mm、先端は急に狭くなって短い糸状、淡褐色で膜質。 葉柄はわら色、長さ3〜6cmと短い。 葉身は狭い卵形から広披針形、基部はやや狭くなり、長さ5〜20cm、幅2.5〜8cm、羽状深裂する。 葉は乾くと表面に巻き上がり、乾燥標本ではゼンマイ巻きとなる。 側裂片は15〜25対あり、開出し、線状披針形、鈍頭〜鋭頭、幅3〜5mm、ごく浅い鋸歯がある。 葉質は草質〜薄い紙質、上面は無毛、裏面にはまばらに多細胞毛がある。 葉脈は羽状に分岐し、遊離、先端は裂片の辺縁に達しない。 ソーラスは裂片の辺縁と中肋の中間か、やや中肋寄りにつく。染色体数n=37の2倍体。 アオネカズラ(P. niponicum)は両面に毛が生え、裏面は特に密に生え、葉身下部は狭くならず、ソーラスは大きい。 近縁種 : アオネカズラ ■分布:北海道、本州、四国、九州 ・ 済州島、南千島 ■生育環境:山地の樹幹や岩壁など。 |
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↑Fig.3 全草標本。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 葉身は狭い卵形から広披針形、基部はやや狭くなり、長さ5〜20cm、幅2.5〜8cm、羽状深裂する。 葉質は草質〜薄い紙質。葉柄はわら色、長さ3〜6cmと短い。 |
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↑Fig.4 根茎。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 根茎は横走し、肉質で径3〜4mm、先端や葉のつくところにはやや密に鱗片がある。 鱗片は広卵形〜卵状披針形、長さ2〜3mm、先端は急に狭くなって短い糸状、淡褐色で膜質。 |
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↑Fig.5 葉面。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 葉の表面は無毛。裂片にはごく浅い鋸歯がある。 |
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↑Fig.6 葉脈。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 葉脈はやや明瞭、羽状に分岐し、遊離、先端は裂片の辺縁に達しない。 |
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↑Fig.7 葉裏。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) ソーラスは裂片の辺縁と中肋の中間か、やや中肋寄りにつく。 |
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↑Fig.8 葉裏の拡大。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 葉の裏面にはまばらに長い多細胞毛がある。 |
生育環境と生態 |
Fig.9 原生林内のブナの大木に着生したオシャグジデンダ。(兵庫県宍粟市・樹幹に着生 2011.6/8) 空中湿度の高い原生林のブナの大木の蘚類のある北側部分に着生していた。 周辺では同様にブナの大木に着生したヤシャビシャクなどが見られた。 |