マンネンスギ Lycopodium obscurum  L.
  山地・林床・林縁のシダ 
  兵庫県RDB Bランク種
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
Fig.1 (兵庫県宍粟市・林縁 2009.9/26)
深山のやや乾いた林床や林縁に生育する常緑性シダ。
地中茎はやや細い針金状で、長く地中を横走し、赤褐色を帯び、細い鱗片状の葉をまばらにつける。
地上茎は地中茎からまばらに出て直立し、高さ10〜15cm、多数分枝して枝を密生する。
葉は鱗片状に密生し、線状披針形、多少とも湾曲して先は鋭くとがり、硬質で光沢がある。
夏から秋に枝の頂端に、無柄の円柱状の胞子嚢穂を生じる。胞子嚢穂は長さ2〜3cm、黄色、完全に熟すすと褐色を帯びる。
胞子葉は広3角状卵形で、基部は心形、鋭尖頭、各葉腋に1個の胞子嚢をつける。
近縁種 : ミズスギ、 ヒカゲノカズラ、アスヒカズラ

■分布:北海道、本州、四国、九州 ・ 朝鮮半島、台湾、中国、ロシア東部、北アメリカ
■生育環境:山地の林床や林縁など。

Fig.2 密生した側枝。(兵庫県宍粟市・林縁 2009.9/26)
  密生する枝には、線状披針形の葉が鱗片状に密生する。

Fig.3 胞子嚢穂。(兵庫県宍粟市・林縁 2009.9/26)
  胞子嚢穂は長さ2〜3cm、黄色。胞子葉が開く頃になると、褐色を帯びる。

Fig.4 翌年に宿存した胞子嚢穂。(兵庫県宍粟市・林縁 2011.6/8)

Fig.5 初夏の成長期の草体。(兵庫県宍粟市・林縁 2011.6/8)
  新たに地上茎を立ち上げ、分枝して今年枝を伸ばす。

生育環境と生態
Fig.6 尾根筋の林縁に群生するマンネンスギ。(兵庫県宍粟市・林縁 2009.9/26)
尾根筋のやや乾いた被植の少ない場所に、ヒカゲノカズラとともに群生していた。

Fig.7 アスヒカズラと混生するマンネンスギ。(兵庫県宍粟市・林縁 2011.6/8)
湿地周縁部の林縁のオオミズゴケ群落から植林地の移行部分にアスヒカズラ、ヒカゲノカズラとともに生育している。
マンネンスギは日当たり良い湿地のオオオミズゴケ群落から植林地の林床まで広がり、アスヒカズラよりも生育範囲は広い。
ヒカゲノカズラは多雪地帯のためか、あまり広がっていない。


最終更新日:17th.Jul.2011

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