ツクバネウツギ Abelia spathulata  Siebold et Zucc.
  里山・疎林・林縁の植物 スイカズラ科 ツクバネウツギ属
Fig.1 (兵庫県神戸市・尾根の林縁 2010.5/31)
丘陵〜低山の里山の林縁や疎林内に生育する落葉低木。
高さ2mになり、密に分枝し、樹皮は灰色、髄は細く、中実。
芽は卵形、長さ2〜3mm、およそ6対の鱗片葉をもつ。若枝はしばしば赤味を帯び、ごくわずかに毛がある。
葉は広卵形〜長楕円状卵形で、長さ2〜5cm、幅1〜3.5cm、先は鋭尖形となり、鈍頭で終わる。
基部はくさび形、または円形、あらく不規則な鋸歯があり、まれに不明瞭な歯牙状鋸歯があり、縁はしばしば赤紫色を帯びる。
葉の両面には短毛がまばらに生えるが、表面はまれに無毛、裏面主脈基部付近の両側には0.5mm以下の開出毛がある。
側脈は3〜4対あり、裏面でわずかに突出する。葉柄は1〜3mmで有毛。
花は短い枝の先にふつう2(〜4)個つき、長さ0.5〜5mmの共通花柄がある。花は無柄で、ふつう小さな1個の苞と、2個の小苞をもつ。
萼片は5個、へら状線形〜へら状倒披針形、ほぼ同大で長さ5〜12mm、鈍頭ときに鋭頭、緑色しばしば赤紫色となる。
花冠は2唇状、ふつう長さ2〜3cm、鐘状漏斗形で白色〜黄色、または淡紅色、喉部の内側には橙色の網目模様と長毛がある。
花冠の上唇は2裂し、裂片は円状卵形、下唇は3裂し、裂片は広卵形。雄蕊は4個、2強雄蕊で、花筒とほぼ同長、葯は長さ2〜3mm。
雌蕊はわずかに花筒より長く、しばしばごくわずかに毛があり、柱頭は斜めの円盤状でわずかに2裂して、白色。
果期は9〜11月。痩果は線形で、長さ8〜14mm、縦稜があり、粗毛があるか無毛。
近縁種 : コツクバネウツギ、 オオツクバネウツギ

■分布:本州、四国、九州
■生育環境:里山の林縁、落葉広葉樹の疎林内など。
■花期:4〜6月

Fig.2 葉と若枝。(兵庫県神戸市・尾根の林縁 2010.5/31)
  若枝はしばしば赤味を帯び、ごくわずかに毛がある。葉は広卵形〜長楕円状卵形で、先は鋭尖形となり、鈍頭で終わる。

Fig.3 葉の表面には短毛がまばらに生える。(兵庫県神戸市・尾根の林縁 2010.5/31)
  葉縁にも細毛が密に生えている。

Fig.4 花。(西宮市・河畔の林縁 2008.5/27)
  開花は近縁種のコツクバネウツギよりも少し早い。
  花は短い枝の先にふつう2個つく。萼片は5個、へら状線形〜へら状倒披針形、鈍頭ときに鋭頭、緑色しばしば赤紫色となる。
  花冠は2唇状、鐘状漏斗形で白色〜黄色、または淡紅色、喉部の内側には橙色の網目模様と長毛がある。
  花冠の上唇は2裂し、裂片は円状卵形、下唇は3裂し、裂片は広卵形。

生育環境と生態
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最終更新日:23rd.Feb.2011

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