ハタガヤ | Bulbostylis barbata (Rottb.) Kunth | ||
海岸・砂地の植物 | カヤツリグサ科 ハタガヤ属 |
Fig.1 (西宮市・砂浜 2010.8/20) |
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Fig.2 (西宮市・河川敷 2015.10/5) 海岸の砂地や日当たり良い荒地、畑地などに生育する小型の1年草。 叢生し、匐枝はない。花茎は細く多数、高さ5〜20cm、平滑、少数の葉がある。 葉は花茎より短く、糸状、幅約0.3mm。基部の鞘は赤褐色を帯び、長さ1〜3cm、口部に長い白色の軟毛がある。 花序は頭状で幅5〜10mm、小穂は多数つく。苞葉の葉身は刺状で1〜3枚つき、花序より長い。 小穂は披針形、長さ3〜8mm。鱗片は卵形、長さ約2mm、黄褐色、先端が外曲し、鋭頭。 痩果は広倒卵形、長さ約0.7mm、横断面は3稜形、黄褐色、頂部に盤状の柱基が残る。 近縁種 : イトハナビテンツキ、 イトテンツキ ■分布:本州、四国、九州、沖縄 ・ 朝鮮半島、中国、台湾、インド、インドネシア、オーストラリア ■生育環境:海岸の砂地や日当たり良い荒地、畑地など。 ■果実期:7〜10月 |
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↑Fig.3 全草標本。(西宮市・砂浜 2011.7/26) 草体は小型。叢生し、花茎は多数、葉は少数で花茎よりもかなり短い。根はあまり発達しない。 |
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↑Fig.4 基部。(西宮市・砂浜 2011.7/26) 基部の鞘は赤褐色を帯び、長さ1〜3cm、口部に長い白色の軟毛がある。 |
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↑Fig.5 花序。(西宮市・砂浜 2011.7/26) 花序は頭状、小穂は多数つく。苞葉の葉身は刺状で1〜3枚つき、花序より長い。 |
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↑Fig.6 小穂。(西宮市・砂浜 2011.7/26) 小穂は披針形、長さ3〜8mm。鱗片は黄褐色、先端が外曲し、鋭頭。 |
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↑Fig.7 痩果。(西宮市・砂浜 2011.7/26) 痩果は広倒卵形、長さ約0.7mm、横断面は3稜形、黄褐色、平滑、頂部に盤状の柱基が残る。柱頭は3岐する。 |
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↑Fig.8 痩果の拡大。(西宮市・砂浜 2015.10/7) 痩果の表面には微細な格子模様がある。 |
生育環境と生態 |
Fig.9 海岸の砂浜に生育するハタガヤ。(西宮市・砂浜 2010.8/20) 西宮市内の海岸では外来種も目立つが、コウボウシバなどとともにハタガヤが多数生育している箇所もある。 ここでは砂浜の高潮域でオカヒジキ、ハマボウフウ、ヒゲナガスズメノチャヒキ、オオフタバムグラなどとともに、数多くの個体が生育している。 |
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Fig.10 ハマゴウとともにに生育するハタガヤ。(西宮市・砂浜 2008.9/2) 波浪の強い満潮時にしぶきのかかりそうな場所では、コウボウシバ、ハマダイコンが見られ、ハマゴウが生育するやや高い場所でハタガヤが群生している。 |
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Fig.11 社寺の砂地で群生するハタガヤ。(西宮市・社寺境内 2015.9/11) 社寺の広場の乾いた砂地にニワホコリ、コニシキソウ、ウラジロチチコグサなどとともに生育していた。 |