ハリミズゴケ Sphagnum cuspidatum  Hoffm. ミズゴケ科 ミズゴケ属
抽水〜沈水植物  兵庫県RDB Aランク種
Fig.1 (西宮市・溜池 2008.7/10)

湿地や貧栄養な溜池に生育するやや大型の蘚類。
草体は緑色〜黄緑色。茎葉は舌状三角形で先端はやや鋭頭、上部の透明細胞にはらせん状の肥厚があり、、葉縁の舷は幅広い。
枝葉は長卵形、上部の縁は内曲し、先端は細長くとがる。透明細胞は楕円状線形で、背腹両面とも孔は少なく、あまりはっきりしない。
横断面で葉緑細胞は三角形、背面でより広く開く。葉縁には3〜8細胞列の舷がある。
近似種 :  オオミズゴケ、 ホソバミズゴケ、 ヒメミズゴケホソベリミズゴケ

■分布:北海道、本州 ・ 北半球に広く分布。
■生育環境:貧栄養な溜池や池沼、湿地など。
■西宮市内での分布:1ヶ所で確認。兵庫県RDB Aランク種。

西宮市内での生育環境と生態
Fig.2 貧栄養な溜池畔の水際で生育するハリミズゴケ。(西宮市・溜池 2004.11/10)

【引用、および参考文献】(『』内の文献は図鑑を表す。『』のないものは会報誌や研究誌。)
岩槻善之助, 1972. ミズゴケ科ミズゴケ属. 岩槻善之助・水谷正美『原色日本蘚苔類図鑑』 p.29〜35. pl.1. Fig.27〜30. 保育社

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