オオフジシダ | Monachosorum flagellare (Maxim. ex Makino) Hayata. |
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山地・岩上のシダ | コバノイシカグマ科 オオフジシダ属 |
Fig.1 (兵庫県篠山市・岩壁に着生 2015.1/21) |
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Fig.2 (兵庫県市川町・岩壁に着生 2011.12/18) 山地の湿った岩上、林床に生育する常緑性シダ。 根茎は短く、斜上し、微細な毛をつける。葉はらせん状につく。 葉柄は上部がわら色、下半部は褐色で微細な半透明または褐色の毛をつけ、長さ6〜30cm。 葉身は三角状広披針形、薄い草質で鮮緑色、2〜3回羽状複生、長さ20〜60cm、幅7〜20cm、表面は無毛、下面に毛が生えることがある。 小羽片は長楕円形、鋭頭または鈍頭、辺縁は深い鋸歯縁から羽状深裂するものまであり、最下小羽片は前側(上先)につく。 ときに中軸は長く伸びて、その先端から芽生することがある。 胞子嚢群は裂片の辺縁から少し内側に寄ってつく。 ヒメムカゴシダ(M. arakii)は羽片の最下小羽片は後ろ側(下先)につき、大きな無性芽が中軸の中〜上部に複数つく。 近縁種 : フジシダ、 ヒメムカゴシダ、 アイフジシダ ■分布:本州(栃木県および中部地方以西)、四国、九州 ・ 中国 ■生育環境:山地の湿った岩上、林床など。 |
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↑Fig.3 地上部標本。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) 葉身は三角状広披針形、薄い草質で鮮緑色、2〜3回羽状複生、表面は無毛。 |
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↑Fig.4 葉柄下部の毛。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) 葉柄下部は褐色、半透明または褐色の毛が生える。 |
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↑Fig.5 羽片。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) 羽片は羽状に深裂〜全裂する。小羽片は長楕円形、鋭頭または鈍頭、辺縁は深い鋸歯縁から羽状深裂するものまである。 |
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↑Fig.6 小羽片の脈は縁まで達しない。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) |
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↑Fig.7 最下小羽片(黄矢印)は前側につく。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) |
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↑Fig.8 胞子嚢群(ソーラス)。(兵庫県篠山市・岩上に着生 2011.3/31) 胞子嚢群は裂片の辺縁から少し内側に寄ってつく。 |
生育環境と生態 |
Fig.9 渓流畔の岩壁に生育するオオフジシダ。(兵庫県篠山市・渓流畔の岩壁 2011.3/31) 渓流畔の湿った岩壁のフジシダ群落中にオオフジシダが混生していた。 ここでは他にヤブソテツsp.、オオカナワラビ、カタヒバ、ヌリトラノオ、シシランなども生育していた。 |
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Fig.10 山腹の岩壁に着生するオオフジシダ。(兵庫県篠山市・岩壁 2011.4/15) 山腹の岩壁にシシランとともにオオフジシダが着生していた。 ここでは他にヒメハイホラゴケ、ヌリトラノオなども着生していた。 |
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Fig.11 樹林下の岩上に生育するオオフジシダ。(兵庫県丹波市・岩上 2014.1/28) 山腹の樹林下の湿った岩上でキジノオシダと混生していた。 周辺の岩上ではウチワゴケ、コハイホラゴケ、コウヤコケシノブ、ホソバコケシノブ、ノキシノブ、シシラン、ヤノネシダ、ヌリトラノオ、 カミガモシダ、フモトシダが生育している。 |