タチツボスミレ 2 Viola grypoeras  A.Gray
  林縁・:草地の植物 スミレ科 スミレ属
Fig.1 (西宮市・林縁 2009.3/28)
本ページは当初、ツヤスミレとしていたが、葉の形状などはタチツボスミレとほとんど変わらず、タチツボスミレと訂正した。
ページ自体を削除するのもなんだから、葉表に光沢がある例「タチツボスミレ 2」として残しておくことにした。

近縁種 : タチツボスミレナガバノタチツボスミレ、 シチトウスミレ、 ニオイタチツボスミレオオタチツボスミレ

■分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄 ・ 朝鮮南部、台湾、中国中部
■生育環境:低地〜山地の林縁、草地、道端、疎林内など。
■花期:3〜5月

Fig.2 斜上する茎。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  茎は典型的なタチツボスミレ同様、斜上するが、全体にやや大きく、茎は赤紫色を帯びている。

Fig.3 托葉。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  托葉は典型的なタチツボスミレよりも少し大きく、粗い切れ込みがある。

Fig.4 根生葉。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  葉には光沢があり、やや厚味がある。オオタチツボスミレかと思うほど大きなものもあるが、葉脈はほとんど凹まない。

Fig.5 茎上部の葉。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  茎上部の葉は特に光沢が強い。中央脈の基部寄りは赤紫色を帯びているものが多い。

Fig.6 花。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  花は典型的なタチツボスミレより少し大きいほか、変わるところはない。

Fig.7 花の側面。(西宮市・林縁 2011.4/24)
  距はわずかに淡紫色を帯びた白色。

生育環境と生態
Fig.8 氾濫原の林縁に生育する個体。(西宮市・林縁 2011.4/24)
中河川の砂防ダム内に広がった氾濫原の林縁斜面に数個体生育している。
斜面下端からは湧水がしみ出して湿地となっており、キツネノボタン、コオニタビラコ、タネツケバナ、オオバタネツケバナ、ミゾソバ、
クサヨシ、セリなどが見られるが、ここでははそれよりも上に生育しており、高緯度地域であればオオタチツボスミレが見られるような環境である。
画像中の黄色の花はコオニタビラコ、イネ科植物はミゾイチゴツナギ。ここから上ではまばらなネザサとなり、そこにも生育が見られた。


最終更新日:14th.Apr.2015

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